仁生堂薬局のはてなぶろぐ

日々の健康管理のはてなに答える

病は気から⁉

自粛期間が続き、我慢ばかりしているとストレスがたまります。
発散するものがないと、感情のコントロールも難しいものですね。
 
仁生堂では、ご相談いただいたお客様に「感情」についてアドバイスをさせていただくことがあります。症状は氷山の一角で、原因を探っていくと思いや感情が関係していることがあるからです。
 
病は気からと言いつつも「気」は目に見えないため、分かりづらいものです。
しかし、元気、やる気、勇気、人気、気を配る、空気を読むなど「気」を使う言葉は身近にたくさんあります。「気」は目に見えなくても、気の働きはたしかにあります。
また、元気がないと発言や行動も前向きになれないので、気は大事なものです。
 
元気になるとはどんな状態でしょうか。
 
テンションがハイな状態?スキップで歩く?
毎日そんな状態であればちょっと危ないですね…笑

個人的な考えとしては、気を元に戻す = ニュートラルな状態が元気です。
特別なことではなく、美味しい食事がとれる。夜時間になれば眠れる。起床して不自由なく1日をスタートできる。そんな当たり前の状態が元気です。
疲れたり悩んだりする時もありますが、その状態をなるべく持ち越さずにリセットすることです。(リセットするための方法は知る必要があります)

●気の不調は大きくわけて2種類
「気が足りていない」か「気が滞っている」かです。


♦足りていなければ補う!
漢方薬サプリメントで補うこともできますが、基本は「食事」です。
生姜やネギ、ニンニクなど身体を冷やすものより温める食材。味噌やぬか漬けなど発酵食品を続けて食生活に取入れることがオススメです。

♦滞っていれば巡らせる!
同じく漢方薬サプリメントで補えますが「運動」や「話す」や「歌う」ことなどもおすすめです。
できるだけ激しい運動よりも有酸素運動で時間をかけて汗を流すこと。苦しい運動は返って逆効果になります。最近では、サウナを習慣に入る方も増えており、リラックスして気持ちがととのうそうで…最高ですね!
人に話すだけでも気が楽になったり、カラオケで歌ったりして気を外に発散することもできます。

●バランス医学
東洋医学には、物事を「陰陽」など2つに分ける考え、「気血水」など3つに分ける考え、五行色式体表のように5つに分ける考え、様々な視点があります。
 
全部を詳しく説明できませんが、五行色式体表の中に「五志」といって人間の感情を五つに分けて体調を見る欄があります。
「怒⇒肝」「喜⇒心」「思⇒脾」「憂⇒肺」「恐⇒腎」

気は感情と深く関係しています ⇓
・怒ったときは「頭に血がのぼる」と言いますが、気も一緒に昇りのぼせやすくなります。赤ら顔の方はのぼせている可能性があります。

・喜びすぎると気が緩みます。リラックスして気を緩めることも大事ですが、同じ位引締めることも大事ですね。

・思い込みすぎて悩むと、みぞうちのあたりが痛くなったりひどいと吐き気を伴います。頭の中を同じ考えがグルグル回っていると気は凝り固まります。

・憂うとは、思い込みすぎて心配が募る状態です。深刻なイメージ。極限の状態だと気力がなくなり鬱のような状態になります。

・恐れる感情は、血の気が引き気が委縮します。突然恐い思いをすると、頭の中がパニックになり気が動転します。

一定の感情が強く表れると、それぞれ関係する臓器になんらかの影響が出ます。
「怒⇒肝」「喜⇒心」「思⇒脾」「憂⇒肺」「恐⇒腎」
 
最近耳にするのは、お酒を飲まないのに肝機能数値がひっかかる方です。
怒りや強くストレスを感じている方は肝に負担がかかるので要注意です。
沈黙の臓器とも呼ばれ我慢強い肝臓は、症状が出た時は症状が進行していることがあります。

普段の何気ない感情が健康と深いかかわりがあるということが分かります!
例えば、好きな方を目の前にした時を想像してください。
話も出来ず、手もつないでいないのに近くにいるだけで心臓がドキドキ。
(最近そんな人はいないですかね…)
これは感情と身体が連動している証拠です。
「心身一如」といって、心と身体が一体であるということです。

感情のコントロールを上手にすることで、健康維持にもつながるので意識してみましょう。


とくにこの時期は、お一人で考え込まず仁生堂に発散しに来てください!

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