春の養生法について
みなさんこんにちは。漢方部の安在です。
今年は2月3日が立春で、暦の上では「春」になりました。
「春」は五臓の中で「肝」ががんばらなくてはならないときです。
春の3ヵ月間を「発陳」といい、冬の間かくれていたすべてのものが芽を出し
活動的になり始める時期です。人間も同じ動物なのでこれらの影響を少なからず受けるのです。
木の芽時期というように、からだの中で眠っていた持病やアレルギーが吹き出してきます。
あたたかくなるにつれて、人のからだに備わっている「陽気」が増えます。
この「陽気」は、うまく発散されないと神経痛・皮膚病・のぼせ・無気力
・不眠(五月病も春の病)などの症状が多くなります。
心身ともにのびのびと過ごし適度な運動で陽気を発散してあげないと、夏に
なってからだが冷えてしまいます。
次の養生法を参考にしてみてください。
[春の養生法]
① 軽く汗ばむような運動をして陽気を発散させる
② 暴飲暴食をさける(解毒の働きをする「肝」を弱らせます)
③ 早寝早起きを心がけ散歩などして心身共にのびのびとした気持ちで活動する。
④ 怒りや緊張は「肝」を傷めるので、深呼吸などして心を落ち着かせる
⑤ 酸味のものを食べると「肝」を助ける
⑥ 旬の食材をとりいれる
⑦ 造血作用のある食材を積極的に摂る
⑧ 最低でも午前0時までには寝る(「肝」が回復するのはPM11~AM3時)
気になる症状がある方はご相談ください。