仁生堂薬局のはてなぶろぐ

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五行説について①

みなさんこんにちは。漢方部の安在です。

 

今回は東洋医学の基本的な考え方の「五行説」についてです。

自然界にある 木・火・土・金・水の5個が、互い関連性をもって維持されて

いるのです。(はじめてこれを聞いたとき、月曜日と日曜日がない・・・と

不思議に思ったのですが、月と日(太陽)は地上にないからですね)

この5つの関係は以下の様になっています。

五行の関係図

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「木」が燃えると「火」がおこり、「火」が燃えたあとの灰は「土」になり、

「土」の中には「金」が生まれ、その「金」が冷えると「水」が生じます。

「水」のあるところには「木」が育ちます。

この関係を相生(青の矢印)といって、自然界で助け合っています。

一方、「木」が茂ると「土」が痛みます。「土」は「水」を堰き止めます。

「水」は「火」を消します。「火」は「金」を溶かします。「金」属で「木」

を切ります。

この関係を相克(赤の矢印)といって制御しあっています。

以上のように、ときには助け合い、ときには制御しあって自然界が成り立っています。

このようにさまざまなことを五つに分けて考えるのが「五行説」です。

からだの中の「五臓六腑」の五臓(肝・心・脾・肺・腎)もこれに当てはまります。

木には肝が、火には心が、土には脾が、金には肺が、水には腎が対応します。

いろいろな事柄があてはまるので、次回ご説明しましょう。